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宝石の蜜をこぼすウツボカズラのネックレス(N.jamban×エメラルド①)

¥11,000 税込

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ここは、全ての生き物が銅になった世界

鬱蒼と茂る低地のジャングルの中で 
標高3000mの高地の霧の中で

大小様々な
約160種ものウツボカズラの捕虫袋は

次々に銅に変わっていきました

ウツボカズラの蓋や襟から
分泌される蜜は
いつしか宝石に置き換わり

宝石を飲みに集まる銅の虫を
妖しく誘っています

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ウツボカズラ「Nepenthes jamban(ジャンバン)」の捕虫袋を収穫し洗浄後、エレクトロフォーミングという技法で銅めっきをほどこし、ネックレスを作製しました。

今回使用したは「ジャンバン」は、スマトラ島の標高2000mほどの高山に自生する、ハイランド種と呼ばれるネペンテス(ウツボカズラ)の一種。

なんと「ジャンバン」はインドネシア語で「トイレ」を意味するというから驚きです…!

その名の通りまるで洋式便座のようなピッチャー(捕虫袋)を持ち、小柄ながらも、数あるネペンテスの中でもひときわ独特な風貌をしています。

ハイランド種は日本での栽培難易度が高いことでも知られており、夏場の低温を維持しつつ湿度を高く保たなければなりません。
我が家でも夏場は冷房をかけ、鉢の周りを覆うなど、栽培環境にかなり気を使うまさに「ジャンバン様」な扱いを受けていらっしゃいます。

そんな大事なジャンバン様のピッチャーが寿命を迎え、蓋の先端が枯れてきたことから、収穫を決意しました。
これまで、レジンの作品であれば、植物の色味がダイレクトに出てしまうため、一部が枯れたピッチャーを敢えて使うことはしませんでしたが、銅を纏うことで枯れた部分を気にせず、ピッチャーとしての役割を長期間果たしたうえで収穫できるのがエレクトロフォーミングの素晴らしさです。

ピッチャーの洗浄後、電導性塗料を内外に塗布し、一度うっすらとめっきをかけます。
薄く銅を纏わせた状態でめっき液から出し、洗浄後、ピッチャーの翼(ひれ)と翼の間におさまる大きさのエメラルドをあしらい、再びめっきすること8時間。

めっきされていない箇所がないか、何度か引き上げて確認しながら、美しく銅化したジャンバン様が完成しました。

今回は完成後にいぶし加工をおこなったことで、アンティーク感のある仕上がりを目指しました。

いぶしも不思議なもので、毎回同じ色合いにはならないのですが、今回は虹色に輝く色合いに仕上がったため、磨きを最小限とし、玉虫のような光沢をなるべく残した状態で完成としました。

小さいけれど神々しさと存在感が抜群のジャンバン様です。
シンプルなコーデに合わせてご堪能ください♫

【エレクトロフォーミングとは】
電導性の塗料を塗った植物をめっき液に浸し、電気を流して銅めっきしています。
短くて6時間、植物によっては一日以上かけ、様子を見ながらゆっくりめっきをかけています。

Torigusaのこだわりは、全て本物の食虫植物を使用している点!
実は、エレクトロフォーミングは凹んだ部分にかかりづらく、複雑で袋形の形状が多い食虫植物はなかなかの曲者なのです。
日々試行錯誤しながら楽しくめっきしています。

【サイズ】(金具込)
パーツ長さ:約3.5cm
重さ:約7g
チェーン長さ:約50cm +アジャスター約5cm

【銅について】
銅は経年変化が楽しめる素材です
加工直後はピンクゴールドですが、徐々に深みを増していき、濃い色合いに変化していきます

植物を育てるように、日々の変化を愛でながら、皆さまの耳元や首元で育てるアクセサリーになれば幸いです

【いぶし加工と金具について】
⚫︎真鍮製のチェーンにいぶし加工を施して制作しているため、ところどころ色の濃淡があります
味としてお楽しみいただけますと幸いです
⚫︎本体、チェーン共に仕上げに磨き上げてありますが、淡い色のお召し物に色が移る可能性があります

【お願い】
⚫︎下記リンク「ご購入前にお読みください」をご一読ください
https://torigusa.base.shop/items/94178886

【ネペンテス・ジャンバン】
学名:Nepenthes jamban

ウツボカズラは東南アジアを中心に、中国、ニューカレドニアなど熱帯中心に分布しており、170種以上が見つかっている。
食虫植物の代表的な種で、古くから人工交配が盛んで多数の交配種が作出されている。

葉先は袋状になっており、虫をおびき寄せて消化、吸収し栄養を得ている。
これは本種の生息している場所が湿地や荒地、岩場などであり、充分な栄養を得られないため、足りない養分を虫を取ることで補っているためである。

本種の捕虫袋は、葉の中心の脈が伸びたもので、袋の入り口や蓋の内側にある蜜線で虫をおびきよせている。

袋の内側からはロウ物質が分泌され滑りやすく、袋に入り込んだ虫が登ろうとしても上がれずに、袋に溜まった消化液に落ち溺れ死んでしまう。

消化液は常に一定量が保たれており、雨水が入ったとしても吸収され、反対に液を捨てたとしても根から吸い上げた水が溜まる仕組みとなっている。
液が分泌されるのは若い袋のみであるが、古い袋では液中の細菌の働きで消化分解が行われており、細菌との共生により栄養を得ていると考えられている。

袋の蓋が開いて数日間は強い酸性となっており、タンパク質分解酵素をはじめ多数の酵素が分泌されている。

ウツボカズラは分布域が広く、同じnepenthes属であっても生育環境が大きく異なり、特に高山地帯に生息する種は価格、難易度共に非常に高く栽培は上級者向けである。

本種N.Jambanは、スマトラ島バリサン山脈の固有種で、標高1800〜2100mの間に分布している。
2005年に発見され、2006年に植物誌に掲載された比較的新しい種である。

濃厚で粘性の高い消化液を出し、スズメバチやコオロギなどの大きな昆虫を捕食している。

特徴的なアッパーピッチャーは株の充実と共に見られるようになる。

作者の自宅の株はまだまだ小さいが、貴重なハイランド種でありその成長が非常に期待されているため「ジャンバン様」と呼ばれ過保護に育てられている。

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